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【SAP】反対仕訳とは【FI】

目次

反対仕訳とは

SAP会計伝票は統制上の観点から物理削除ができない仕組みになっています。

そのため、会計伝票に間違いがあった場合には逆貸借の仕訳を登録することで残高を元に戻して取消をします。

SAPでは専用機能である「反対仕訳」を使用して、伝票番号指定で訂正の逆仕訳を登録します。

参照元の伝票から科目、金額などの情報がコピーされ、逆貸借で登録されます。(反対仕訳理由によっては転記日付のみ指定可能です。)

反対仕訳理由とは

反対仕訳を登録する際には反対仕訳理由を必ず入力する必要があります。

反対仕訳理由は取消の理由をコード化したものであり、各社要件に基づき、目的に合わせて設定します。

システム制御としては「マイナス転記の実施」と「転記日付の入力可否」を管理しています。

マイナス転記とは

マイナス転記とは

通常の転記では借方と貸方の金額は単純に増加するが、マイナス転記では借方と貸方の金額を減額して出力します。

マイナス転記が行われた伝票には、テーブル「BSEG(会計伝票明細)」の項目「XNEGP(フラグ: マイナス転記)」にフラグが設定されます。

テーブル「ACDOCA(ユニバーサルジャーナル)」では貸借フラグが逆になるため、アドオン設計時には注意が必要となります。

マイナス転記の設定条件

マイナス転記は以下の設定が全て有効になっている必要があります。

①会社コードのマイナス転記が有効になっていること

②伝票タイプのマイナス転記が有効になっていること

③反対仕訳理由でマイナス転記がONになっていること

反対仕訳の機能

反対仕訳(FB08)

反対仕訳はトランザクションコード「FB08」で実行できます。

一括反対仕訳(F.80)

一括反対仕訳はトランザクションコード「F.80」で実行できます。

会社間伝票取消(FBU8)

会社間伝票取消はトランザクションコード「FBU8」で実行できます。

消込済み明細再登録(FBRA)

消込済み明細再登録はトランザクションコード「FBRA」で実行できます。

反対仕訳のカスタマイズ

定義:反対仕訳理由(SPRO)

財務会計 > 総勘定元帳 > 取引 > 調整転記/反対仕訳 > 定義:反対仕訳理由

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この記事を書いた人

SAP財務会計コンサルタント、ギターとコーヒーが好き

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