SAP認定コンサルタント資格とは
SAP認定コンサルタント資格とは
SAPはビジネスプロセスを最適化するためのERPソフトウェアとして、多くの企業や企業で導入されています。
SAP導入にはビジネスプロセスの知識、SAPの製品知識、導入現場のノウハウなど求められるスキルセットが多く、SAPのスキルや知識を証明することができるSAP認定コンサルタント試験は非常に付加価値の高い資格となっています。
特にSAPはビジネスプロセスごとにモジュールが分かれており、求められる知識量も膨大なものになります。
その際にも、SAP認定コンサルタントを取得している人は自身が対応できるSAPモジュールの知識を証明することができ、案件を探すときに有利に働く資格のひとつとなります。
SAPコンサルタント資格の有用性について
SAPやERP業界に携わるコンサルタントが自身のスキルを証明するために取得するべき資格の一つが「SAP認定コンサルタント」です。
SAP社が公式に認定している資格のため、SAP導入プロジェクトにおいて必要な知見やノウハウを有していることがアピールできます。
SAP認定コンサルタント資格はERP業界において高い付加価値があるため、今後のキャリア形成にぜひオススメの資格です。
ドイツに本社を置くSAP社公式の認定試験なのでグローバルプロジェクトでも重宝されます。
SAP認定コンサルタントの資格の種類
SAP認定コンサルタント資格は、SAP製品やモジュールによって様々な種類が存在します。
大きな分類として3種類に分かれており、そこから各領域および難易度によって細分化されています。
SAP認定コンサルタント資格のラインナップは日々更新されているため、ここでは一部を紹介します。
SAP Certified Application Associate
アプリケーションコンサルタントの資格です。
業務系システムの知見を有するSAPコンサルタントを対象とした資格になります。
SAPの製品およびS/4 HANAの知識と実践的なスキルを有するプロフェッショナルであることを認定する資格です。
S/4 HANAの財務会計(FI)、管理会計(CO)、販売管理(SD)、在庫購買管理(MM)、生産管理(PP)などの主要モジュールの認定試験はこの領域に属します。
S/4 HANA以外のソリューションとして「SuccessFactors」「Ariba」などのERP以外のソリューションについてもこの領域に含まれます。
SAP Development Specialist
デベロップコンサルタントの資格です。
SAP導入プロジェクトでABAP開発およびFiori開発を担うプログラマー、開発者向けの資格です。
SAPの各種プラットフォームの知識やABAPの理解など、導入現場で欠かせないスキルセットを証明することができます。
SAP導入ではアドオン開発はプロジェクト成功を左右する非常に重要な要素となります。
あらゆるツールや、開発手法を用いて、SAPアプリケーションを開発することのできる技術を証明する認定ですので、現場でも重宝されます。
SAP Certified Technology Associate
テクノロジーコンサルタントの資格です。
SAP業界でBASISと呼ばれるインフラエンジニアのための資格です。
SAPの技術的なプラットフォームの知識やデータベースの知識、クラウドベースのライフサイクル管理などに関連するサービス、ツールなどの知識が求められます。
SAPのシステム管理知識を有した人材は導入でも保守運用でも非常に重宝されますので、SAPのインフラ知識を証明するために有用な認定となります。
SAP認定コンサルタント資格の受験費用
SAP認定コンサルタント資格の試験料は、1回の受験で約30,000円となります。
6回分まとめて購入することもでき、その場合は約80,000円となります。
※2024年現在時点
6回分をまとめて購入すると、1回当たりが約13,000円となり、非常にお得ですが、有効期限が1年間となるため、あらかじめ受験スケジュールを計画しておくことをオススメします。
特にSAP認定試験はSAP製品および各領域の深い知識が求められますので、本試験の前に十分な準備をしておくようにしましょう。
※かつては一度の受験で約5万円とかなり高額な試験でしたが、会場試験からWEB試験への切り替えと、「2027年問題」や「慢性的なSAP技術者の不足問題」などから受験のハードルを下げて業界の活性化を狙ったものと考えられます。
SAP認定コンサルタント資格の難易度
SAPは業界の特性上、参入障壁が非常に高く、求められるスキルセットも多岐にわたります。
一つのモジュールを取っても、非常に専門性が高く、SAP特有の固有名詞や技術知識が求められるため、しっかりとプロジェクト経験を積み上げたうえで臨まないと試験の合格は難しいでしょう。
SAPは練習環境を構築するのも障壁が高く、そもそも現場に出ないとSAPの実機に触る機会が無いということも起因しているでしょう。
SAP認定試験は4択問題を中心とした構成となっており、合格ラインはおよそ全体の7割正解で合格と言われています。
4択問題中心と言えど、機能のコンセプトを業務的な背景を含めて理解している、また実機を触ったことがないと分からない問題が多く、しっかりと対策を取った上で臨まないと試験の合格は難しいと言えます。
ですが、IT業界に新しく参入した方、初学者の方でも試験に合格された方を多く知っています。
ぜひ皆さんも諦めずに挑戦してみてください。
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