発注とは調達部門の担当者が仕入先に対して購入したい品目やサービスを注文することです。
その際にSAPに登録する伝票が購買発注伝票です。(※現場ではPurchase orderの略でPOと呼ぶことも多いです。)
主な流れとしては品目を必要としている各依頼部門から連携された購買依頼伝票をもとに、購買担当者が購買発注伝票を登録して仕入先に注文します。
他には生産管理などの他モジュールから自動連携された購買依頼伝票を元に発注伝票をシステムで自動登録することも可能です。
金額の大きい設備購入や、形態によって金額変動のあるサービスなどは事前に購買担当者が仕入先に対して見積を取り、比較検討した上で、条件の良い仕入先に購買発注を登録することになります。
そうした見積の業務をSAPで管理するために見積伝票の機能もSAPには用意されています。
見積伝票をSAPに登録することで各担当者との情報連携がスムーズになり、実際に発注登録する際も参照登録することが可能です。
仕入先に注文する際は注文書を送付することになりますが、注文書の作成は購買伝票を起点として作成するケースが多いです。
注文書の送付にもメール送付やFAX、紙印刷での郵送など様々な連携方式があります。
また、注文書の送付後には仕入先からは注文請書(受注確認書)を受け取る業務があります。
基幹システムでの情報管理に加えて、これらの導線を如何にデザインするかもSAPコンサルタントの腕の見せどころです。
トランザクションコード
トランザクションコード「ME21N」で購買発注伝票の登録ができます。
トランザクションコード「ME22N」で購買発注伝票の変更ができます。
トランザクションコード「ME23N」で購買発注伝票の照会ができます。
トランザクションコード「ME2L」で仕入先別に発注伝票の一覧照会ができます。
トランザクションコード「ME2M」で品目にに発注伝票の一覧照会ができます。
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